・なかなかドラマの会話を聞き取れない
・中国ドラマを使った具体的な勉強法が知りたい
今回は、こんなお悩みを解決していきます。
僕は、HSK5級に受かってから机の上での勉強を一切せず「YouTube」や「ドラマ視聴」のみでHSK6級に合格しました。
本記事を書いた人
中国ドラマを初めて視聴したときは、完全にネイティブの会話に圧倒されて理解が追いつきませんでした。
ドラマ視聴をして一年、いろいろ試行錯誤してきた僕だからこそ書けることがあるので共有していきます。
本記事の内容
- ドラマの会話を聞き取れない3つの理由
- ドラマで勉強する3つのメリット
- 僕が実際に使っているドラマの勉強法
- 【体験談】ドラマで勉強してから6ヶ月で効果がでてくる
本記事を読むことで、「ドラマの中国語を聞き取れない理由」とともに 「中国語のリスニング力をさらに高める勉強法」もあわせて解説していきます。
いつまでも机の上での勉強をしても、ドラマの会話を聞き取ることは不可能です。
本記事を参考に中国ドラマでリスニング力を上げていきましょう。
ドラマの会話を聞き取れない3つの理由
ドラマの会話が聞き取れない理由は3つあります。
①方言なまり
②自分が知っている音と実際の音のギャップが広い
③知っている単語が少ない
ほとんどの人が陥る沼は、この3つのどれかです。
①方言なまり
まず、中国のドラマに出演している人はアナウンサーのようなキレイな普通話を話しません。
中国は広いので普段から普通話を話さない場所がたくさんあるため、俳優も方言なまりの普通話を話すからです。
例えば、「皮肤」という単語があれば「pífū」と発音しますよね。
しかし、四川省の人は「f」を「h」と発音することがあります。
他にも、湖南省の人は「瘦」という単語を「shòu」ではなく「sòu」と発音することも珍しくありません。
教科書でしっかり発音を学んできた人にとっては、このような発音の変化は知らなかったかもしれません。
僕の母親も上海出身なので、巻き舌音は全くしないため聞き取りに苦労することがたまにあります。
なので、中国のドラマではこのような理由から字幕がほぼついています。
ネイティブでも聞き取れないことがあるので、中国語学習者が聞き取れないのは当たり前のことなんですよね。
知っている音と実際の音にギャップがある
二つ目の理由として、自分が「知っている音と実際の音にギャップがあること」が挙げられます。
なぜかというと、中国語の発音をカタカナで置き換えている可能性が高いからです。(=日本語なまり)
リスニングがあまり得意でない人は、ネイティブの音を日本語なまりの中国語で発音していることが多いです。
よく言われることですが、自分が発音ができない音は聞き取ることができません。
カタカナで中国語の発音を置き換えてしまうとネイティブの言っていることと自分の発音の知識に乖離がでてきます。
その上に、ネイティブは発音を省略してきます。
特に、中国のドラマの会話はめちゃくちゃ早いんですよね。
そのため、楽に発音できるように省略する人も多いです。
発音省略の一例
このように、自分の知っている音がネイティブの音に追いついていけない場合は、聞き取りが難しいのは当然でしょう。
さらに、発音を省略されたら、中国語学習者が聞き取るのは至難のワザなんですよね。
なお、発音に自信がない方は「中国語の発音で独学は可能?初心者が独学で失敗する事や勉強法をステップ形式で解説!」の記事で詳しく解説しています。
ぜひ参考にしてください!
また、自分の発音が正しいか分からない方は、プロに見てもらうことをオススメします。
ぼくも、発音は独学ではなくオンラインの「CCレッスン」でネイティブに見てもらいましたよ。
気になる方は「【CCレッスンの口コミ】1ヶ月で変わった!僕が実感した効果とリアルな感想を大公開」を参考にしてくださいね。
知っている単語が少ない
三つ目は、知っている単語がそもそも少ないことです。
会話にでてくる単語をほとんど知らなかったら、会話を聞き取ることはぶっちゃけ無理ゲー。
この点に関しては、単語をひたすら覚えることしか解決策はありません。
このあと、ドラマを使った効率的な単語暗記も紹介していきますよ!
ドラマで勉強する3つのメリット
結論からいうと中国ドラマには、教科書で勉強するよりもメリットがあります。
中国語が上達したい方なら、やらない手はありません。
そのなかでも、実際に僕がドラマ視聴で感じたメリットは以下の3つ。
・ネイティブがよく使う表現や単語を学べる
・リスニング力が上がる
・楽しく継続できる
それぞれ解説していきますね。
ネイティブがよく使う表現や単語を学べる
まず、はじめに感じたメリットはネイティブがよく使う表現を学べることです。
このメリットは、本で勉強するのが好きな人にとっては共感できないかもしれませんね。
だけど、会話本やフレーズ集は、基本的に大学や教育機関で働いているネイティブが書いているものが多いです。
そのため、表現がなんか堅苦しいんですよね。
自分の母親に聞いても、「ちょっと自然じゃない」ていうこともあります。
一方、ドラマ中の表現は、ネイティブが実際に使うものが多くスッと頭に入ってきやすいです。
教科書だと頭に入りづらくないですか?
個人的にネイティブが使う自然なフレーズを学びたい人は、ドラマで勉強することが一番の近道ですよ。
リスニング力が上がる
ドラマをみているとリスニング力も自然に上がっていきます。
なぜかというと、先ほど話したドラマの会話を聞き取れない理由を解決することができるからです。
ドラマで勉強していると、必ず
・方言なまりがある
・自分の知っている音と実際の音のギャップがある
・発音の省略がある
ということに嫌というほどたくさん気づきます。
最初は、聞き取れないことも多いかもしれません。
だけど、続けていくとだんだん聞き慣れていくんですよね。
断言しますが、本や試験対策のリスニング音源で勉強していても、リアルな中国語を聞き取ることは永遠にできないんですよね。
先ほども、言ったように僕はHSK5級に合格してから教科書を使った学習はしていません。
リアルな中国語力をあげたいなら、ネイティブ向けのコンテンツを使って勉強すること以外に近道はないです。
今日から、教科書は捨てちゃいましょう!
楽しく継続できる
ドラマで勉強することの最後のメリットは、楽しく継続できることですね。
机の上でガリガリ勉強することと比べて、挫折する可能性が低くなります。
もちろん、机の上での勉強を全て否定するわけではありません。
むしろ、一定のレベルまでは必要です。
ただ、多くの人が必要以上に
「もっと問題集やフレーズ集で勉強すればいつか中国ドラマも聞き取れる!」
と思って勉強しています。
先ほども言ったように、教科書やフレーズ集からはリアルな中国語は学べません。
しかし、この勉強法はあまりにもつまらないので、ほとんどの人は結局挫折していきます。
じゃあ、どうすればいいの?って思いますよね。
答えは、ドラマで勉強することを始めればOKです。
やっぱり自分の好きなコンテンツを見れば、楽しく継続できますからね。
とはいえ、どうやって勉強すればいいのかわからないよ!という方もいるでしょう。
そこで僕が実際に使っている勉強法を、わかりやすく紹介するのでぜひ参考にしてみてください!
ぼくが実際に使っているドラマの勉強法
ぼくが使っている勉強法は、めちゃくちゃシンプル。
一つのドラマだけでも、この方法を使えば中国語の上達は間違いないです。
勉強法
- ドラマを選定
- 視聴
- シャドーイング
- わからない単語を「wordholic(アプリ)」に追加
- 一度見たドラマを2周する
- 三周目から字幕を見ずに視聴する
わかりやすく解説していきますね。
ドラマを選定
最初に、好きなドラマを選びましょう。
僕は、基本的にYouTubeで見ますが、中国ドラマはNetflixやHuluなどの大手配信でもみれますよ。
ここでは、 YouTubeで見ると仮定して説明していきますね。
YouTubeを開いて「中国ドラマ」か「中剧」と検索してください。すると、たくさんのドラマがでてきます。
視聴
さっそく気になったドラマを選んで見てみましょう!
字幕がついているドラマがほとんどなので、心配は不要です。
コツ
僕の場合、基本的にドラマを選んだらノンストップで最後までイッキ見していきます。
というのも、いちいちストップして単語を調べる時間がめんどくさいんですよね。
通しで全体のストーリー(一話分)が半分でも良いので理解できればOKというスタンスでやっています。
そっちの方が、楽しく継続できますよ。
シャドーイング
そして、見終わった後に「気になった2〜3分のシーン」を選んでシャドーイングをしていきます。
シャドーイングは、ただ闇雲にやっても意味がないので以下の点を意識しながらやりましょう。
シャドーイングのポイント
・演者の言ったことをそのまままねる
・言えるようになるまでやる
・発音を意識する
なお、シャドーイングの詳しいやり方と注意点は以下の「【完全網羅】中国語学習でシャドーイングがオススメな理由4選!やり方から教材も紹介」でも詳しく解説しています。
参考にしてくださいね。
わからない単語を「wordholic(アプリ)」に追加
シャドーイングを終えたら、わからなかった単語を暗記用のアプリに追加していきましょう。
その際に使うアプリは、「WordHolic」一択です。
おすすめアプリ
ドラマで勉強すると、2〜3分のシーンでもわからない表現が10個以上でてくることがあります。
全て調べると、キツいし勉強している感が出てきますよね。
なので、1回目でピックアップするのは3〜5語くらいに留めておきましょう!
単語を覚えやすくするコツ
毎日5語だけでも、一年後には「1825語」なのでバカにはできません。継続していきましょう!
一度見たドラマを2周する
一度見たドラマは、もう一周しましょう!
ポイント
語学の学習は、繰り返すことが一番大切!
他のドラマを見てもいいですが、一回見て終わりではなく必ず二周以上するのをオススメします。
個人的に一周だけだと理解度が低く記憶に定着しません。
2回目でも1回目と同じように2〜3分のシーンを選んで
シャドーイング(1回目と違うシーン)→単語暗記
をサイクル通りにやっていきましょう!
二周目で理解度が上がっているのを実感しながらドラマを楽しんでくださいね!
三周目からは字幕を見ずに視聴する
三周目からは、字幕を見ずに視聴してください!
三周目でもやることは同じです。音を意識して視聴しましょう。
一つのドラマで理解度が7〜80%超えたら次のドラマに進んでもOK!
とにかく分からないところが少なくるまで繰り返すことが大事ですよ。
【体験談】ドラマで勉強してから効果がでてくるのは6ヶ月目から!
ドラマを使った勉強って本当に効果があるの?
結論から言うと、ドラマ視聴だけで僕のリスニング力は間違いなく上がりました。
6ヶ月でも明らかに聞き取る力が上がった
ぼくがドラマ学習を始めた当初のレベル(HSK5級、中検2級保有)は、こんな感じ
字幕付き:理解度20〜30%
字幕無し:理解度5〜10%
ネイティブの中国語は早すぎて字幕付きでもほとんど理解できませんでした。
そこから6ヶ月たって
字幕付き:50〜70%
字幕なし:20〜30%
といった感じで少しずつではありますが、中国語の理解度が上がっていきました。
はたから見たら、効率がよくないと思えますが教科書を使ったつまらないお勉強よりも面白く継続できます。
そのおかげで、一年後には一発でHSK6級にも合格しました。(実力はまだまだなんですけどね。)
対策もほぼしていません。過去問を一度解いたくらいです。
HSK6級の単語はドラマで聞かない単語ばかりで難しすぎです笑
もちろん試験に合格したいなら、対策をした方が早いと思います。
でも、どうせなら「ドラマを見ていたら合格していた」みたいな方が嬉しくないですか?
短期間でも試してみる価値はありますよ!
ドラマを活用した勉強法によくある質問
ここからは、ドラマで勉強する時によくある質問を僕なりに答えていきますね。
まとめ:ドラマで中国語のレベルは上がる!
今回は、「中国語ドラマの会話を聞き取れない理由」と「勉強法」を解説しました。
本記事のまとめ
- ドラマの会話を聞き取れない理由
- 方言なまりがある
- 知っている音と実際の音にギャップがある
- 知っている単語が少ない
- ドラマで勉強するメリット
- ネイティブがよく使う表現を学べる
- リスニング力が上がる
- 楽しく継続できる
- ぼくが実際に使っているドラマの勉強法
- ①ドラマを選定
- ②視聴
- ③シャドーイング
- ④わからない単語を「wordholic(アプリ)」に追加
- ⑤一度見たドラマを2周する
- ⑥三周目からは字幕を見ずに視聴する
本記事では、何度も強調していますが本からではリアルな中国語を学ぶことはできません。
でもドラマでは、自然な表現を学べるので使わない手はありません。
ぜひ、本記事で紹介した勉強法を参考にして今日からドラマでの学習を始めてくださいね!
また、この勉強法は発音がしっかりできてこそ効果を発揮します。ぜひ、発音の学習も忘れずにやってくださいね。
なお、先ほども紹介したように発音学習に自信がない方は、「CCレッスン」でネイティブにチェックしてもらうのをオススメします。
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