・中国語の単語ってどうやって覚えればいいの?
・忘れないようにするコツってあるのかな?
・書いて覚えるべき?文章で覚えるべき?
上記のようなことで中国語の単語暗記に悩んでいませんか?以前のボクも同じように悩んでいた過去がありました。
中国語の単語は、読んだり聞いたりする上で非常に重要です。
とはいえ、単語を暗記するのは非常に骨が折れる作業です。そのため、非効率な学習を続けていると単語をすぐに忘れてしまい時間をムダにしてしまいます。
そこで、本記事ではそんな方のお悩みを解決していきます。
本記事の内容
- 単語を覚える前に絶対にやるべきことは発音学習
- 中国語単語の覚え方をステップ形式でわかりやすく解説!
- 単語暗記でオススメの2つの神アプリ
- HSK6級保有者直伝!単語を忘れずに維持するコツ3選
- 中国語単語を覚えるときにやってはいけないこと3選
本記事を書いた人

本記事の「単語暗記法」を読んでしっかり実践すれば、1ヶ月半で1000語覚えることが可能です。
また中国語単語をすぐに忘れてしまう方も、これから紹介する「単語を忘れないコツ」を意識すればもう忘れることはありません。
ぜひ、参考にして中国語単語を実践で使えるようになってくださいね!
単語を覚える前に絶対にやるべきことは発音学習!

まずは、単語を覚える前に以下の2つができているかチェックしておきましょう。
・ピンインが読める
・声調(4声)の聞き分けができる
単語学習と一緒に「ピンイン」や「声調」の勉強をしようとする方がいますが、非効率です。
まずは、この2つを完璧にマスターしてから単語学習をはじめましょう。
ひとつひとつ見ていきます。
ピンインが読める
ピンインが読めることは、単語を覚える上で重要です。
漢字を発音するためには、正確なピンインの読み方ができていないといけないからです。
正確なピンインが読めないと、脳は正しく記憶してくれません。
つまり、その漢字を
・言えない
・聞くことができない
といったデメリットが発生します。単語を効率的に覚えるためにも、ピンインをマスターするところからはじめましょう。
覚える時のコツは、何度も発音を繰り返して、正しい音声に近づいているか確認するといいです。

自分の発音を録音して、正しい音声と聞き比べもするとより効率的ですよ!
また、ピンインは単体で覚えるよりも短めなフレーズを使ったほうがマスターしやすいです。フレーズで音を聞いた方が頭に残りやすいうえに、大量のピンインに触れることができます。
なお、ピンインをもっと効率的に覚える方法を知りたい方は以下の記事でも詳しく解説しています。ぜひ、参考にしてください。
声調(4声)の聞き分けができる
声調も単語を覚える上でとても大事です。中国語には、同音異義語がたくさんあるからです。
簡単にいうと、日本語の「雨」と「飴」の読み方の違いみたいなもの。
たとえば、代表的なのは、以下の通り。


この違いがわからないと、リスニングの時に混乱しちゃうんですよね。
声調をマスターするには、ピンインと同じく大量に口に出して耳に覚えさせないといけません。
ぼくが、声調をマスターした方法としては、「音読」が有効でした。コツとしては、音声の後についていきながら大きな声で読むことです。



声に出して読むことで脳の音を認識する分野が刺激されて、覚えるのが早くなりますよ!
「声調の覚え方についてもっと詳しく知りたい!」という方は、以下の記事を参考にしてくださいね。詳しい覚え方を解説しています。
中国語単語の覚え方をステップ形式でわかりやすく解説!
ここから、HSK6級を保有しているボクの単語暗記法をステップ形式で解説します。
単語帳は「新HSK5級 必ず☆でる単スピードマスター」を使っていくという体で話していきますね。


手順は以下の通りです。
ステップ
- 例文をしっかり読んで理解する
- 次の日に必ず昨日の復習をする
- 200語(一周)を終えたら全て総復習をする
- 5〜8周して1セグメント完了
ボクのやり方は一気にすべて通しでやるのではなく、まずは200語(1週間で)まとめて覚えていきます。
「200語を完璧に覚えたら次の200語を覚える」という一点集中型です。この方法でやれば1ヶ月半くらいで1000語の暗記が可能ですよ。
わかりやすく解説していきますね。
ステップ① : 例文をしっかり読んで理解する
まずは、単語の意味を確認しましょう。その時に例文の中で、どのように使われているのかも理解するようにしてください。
確認するのは以下の2つでOKです。
・日本語訳
・名詞や動詞などの品詞チェック


意味が理解できたら、音声を聞いてその後についていくように発音していきましょう。単語を見ても聞いても素早く単語がイメージできるようになればOKです。



「爱心」という単語を見て日本語で「思いやり」と覚えるのだけはNGです。ちゃんとイメージしましょう。
この時にピンインもしっかり覚えていきましょう。自分の口で正しい発音ができれば次のページに進んでOK!
②次の日に必ず前日の復習をする
前日に暗記した単語をもう一回復習していきます。
やることは、ステップ①のように「音声を聞きながら発音する」。これを繰り返しやればOKです。



復習の時は特に、音声を聞いてイメージが浮かぶかどうかチェックしてみてください。
やることは前日と同じですが、労力が昨日の半分ぐらいに感じられると思います。
復習が終わったらまた同じように、ステップ①のように新しい単語をまとめて覚えていきましょう!
このサイクルを下の画像のように200語暗記するまで続けます。


200語(一周)を終えたら全て総復習をする
①・②を繰り返していき一周目が終わったら、一気に200語をその日のうちに総復習していきます。
この段階では、単語の見出しと例文を見るだけの確認でかまいませんので、一通り終えましょう。



分からない単語が多くても、次に分かればいいくらいの気持ちでOKです!
一周目が終わったら、さっそく2周目も翌日に行います。
2周目でやることは、以下の通り。単語の見出しと例文の確認だけで大丈夫です!


ステップ①・②のように「単語を見て意味が思い浮かぶか」、「発音ができるか」も合わせて確認してくださいね。
5〜8周して1セグメント完了
2周目以降も同じように完璧に覚えるまで繰り返してください。5〜8周のサイクルを回していけば、ほとんど漏れなく完璧にこなせている状態です。
5〜8周はあくまで、目安です。ぼくの経験上、このくらいのサイクルでほぼ覚えることができます。
200語を完璧に覚えたら、次の「200語暗記」に移り、上記のステップ①・②・③・④を繰り返しましょう!



このサイクルを通して暗記すれば、1ヶ月半で1000語以上を覚えられる計算です。
ぜひ、実際に試してみてくださいね。
単語暗記でオススメの2つの神アプリ


ここからは、単語を覚えるのにオススメの神アプリを紹介していきます。
結論からいうと、「chatGPT」と「Natural Reader」がベストです。
それぞれ見ていきましょう。
「chatGPT」で中国語の単語テストを作ってもらう
「chatGPT」では、独自で単語テストを作ってもらうことができます。
例えば、HSK4級の単語を覚えたい時に「chatGPT」に「テストを作ってください」と指示します。
そうすると、こんな感じで単語テストを作ってくれます。


他にも、ピンインと声調を覚えられないときがありますよね。
そこで、テストを作ってもらうことも可能です。


また、勉強していると意味が似ているけど使い分けができない単語も出てきますよね。
そんな時は、使い分けを解説してもらい、その後にテストをしてアウトプットすることも可能です。
使い分けの解説


使い分けのテスト


こんな感じで、中国語の単語テストを作ってくれるので、ぜひたくさん使用して語彙力を上げていってくださいね。
ただ、chatGPTはとても有能なツールですが、しっかりと指示を出さないと理想の回答を出してくれないことがあります。



指示する時は、詳細な内容を入力してくださいね。理想のテストを作ってくれますよ!
覚えたい中国語の単語の文章を作ってもらう
また、学習しているとなかなか覚えられない単語も出てきますよね。そんな時は、文脈で理解することが大事です。
例えば、自分が分からない単語を10個ピックアップして「文章を作ってください。」と入力するとこんな感じで作ってくれます。


もし、文章の意味が分からなかったら、日本語訳もお願いできます。


文脈だと単語が頭に入ってくるので、たくさん「chatGPT」にいっぱい文章を作ってもらいましょう。
ただ、今のところ「chatGPT」は読み上げをしてくれないので、作った文章を聞くことができません。



あくまで単語の使い方や読み方を学ぶ方面で便利です。
読み上げアプリ【Natural Reader】で耳を鍛える
「chatGPT」は、読み上げはしてくれませんが「Natural Reader」というアプリでリスニングすることも出来ます。
使い方は、とてもシンプル。
先ほど「chatGPT」で作ってもらった文章を「Natural Reader」に入力します。
あとは、再生をクリックすれば勝手にその文を読み上げてくれますよ!


もちろん、音声が少し早いなと思うことがありますよね。そんな時は、スピードの調節も可能です。





こんな感じでボクは、いつも「Natural Reader」で音読やシャドーイングを行っていますよ。
中国語の教材をムリして買わなくても「chatGPT」と「 Natural Reader」を使えば無限に学ぶことができます。
ボクが紹介した方法はあくまで一例です。ぜひ、自分にあったやり方を見つけて単語の定着に役立ててくださいね!
HSK6級保有者直伝!単語を忘れずに維持するコツ3選


ここから、単語を忘れないように維持するコツを3つ紹介していきます。
おすすめなのは、以下の通りです。
- 多聴する
- 多読する
- 会話する
ひとつひとつみていきましょう!
多聴する
まずは、単語を忘れたくないなら多聴をしましょう。単語をすぐに忘れてしまう方は、中国語を聞く時間が圧倒的に少ないです。
おそらく、ほとんどの方が単語帳を見るだけの作業をしているはず。
単語に触れている時間が少ないと脳は、いったん短期記憶として情報を保管します。そして、期間をおいてしまうと脳は「意味のない情報」として処理してしまいます。


一方で同じ単語を繰り返し聞く回数を増やせば、脳は「その単語」を長期記憶として保存します。脳が神経回路を強化した感じですね。
つまり、繰り返すほど脳は重要なものとして認識するので自然と覚えていきます。





すぐに忘れてしまう方は、圧倒的に中国語に触れている時間が少ないです!多聴を日々の習慣に取り入れれば、問題は解決できます。
とはいえ、長文を聞き慣れていないと、いきなり10分以上多聴するのはつらいですよね。そんな方は、ドラマを見るのがオススメ。
YouTubeをひらけば、たくさんの中国ドラマを見ることができます。


音声だけでは、耳が頼りですが映像もあれば視覚的に理解しやすくなります。しかも、楽しいのでモチベーションも維持できますよ!
実際に、ボクもHSK5級に受かってからは、単語帳を使わずドラマの多聴だけでHSK6級にも合格できました。
注意点として、字幕は日本語で見ないようにしてくださいね。日本語だと中国語の音声を確認することができません。字幕と音声を同時に見てこそ多聴の効果が発揮されます。
ボクがドラマを使ってHSK6級に合格できた勉強法を以下の記事で解説しています。詳しく知りたい方は、合わせて参考にしてくださいね!



ドラマが難しいという方は、子供向けのアニメからでもOKです。
自分に合ったコンテンツで多聴するようにしてくださいね!
多読する
また、多聴と合わせて多読もオススメします。多聴だと、音声は自分のペースに合わせてくれません。
でも、読むこと自体は、自分のペースで決めることができます。その上、たくさんの中国語を読んでいると同じ表現や単語をよく見かけることがあります。
先ほどもいったように、同じものに何度も触れていると頭に残りやすくなります。多読と言っても、つまらないものを読む必要はありません。
個人的には、マンガがオススメです。
中国では、日本のマンガがたくさん中国語に翻訳されています。ボクも、あえて日本語で読むのではなく中国語で読むようにしています。
その中でもオススメなのは、ドラえもんですね。



ドラえもんは、HSK4級レベルくらいなので多読の初級者でも簡単に読むことができます。
1ヶ月くらい続けると、使われている単語が自然と頭に定着してくるので単語のど忘れ防止になりますよ。
なお、多読をする際は以下の点に気をつけてくださいね。
マジメな方は、ムリをして読もうとします。
でも、多読はムリするものではなく楽しんで行うものです。上記の点を忘れずに、ぜひ自分に合った本で中国語を楽しんでくださいね。
なお、以下の記事でも「多読方法と注意点」を詳しく解説しています。多読で中国語力を上げたい方は、合わせてご覧ください!
会話する
最後のコツは、中国語で会話をすることです。
中国語を学習している人は、最終的に単語を使えるようになることが目的のはずです。
多読と多聴は、単語を受動的に理解できればOKです。でも会話では、使い方を理解していないとスッと口に出せません。
もちろん、多読と多聴を比べると負荷が高いのできついのは間違いないです。
でも、覚えた単語を積極的に会話で使う練習をすれば
・同じ表現を何度も使う
・感情やリアルな体験が伴う
といったように、脳の回路が強化されていきます。脳に負荷をかけて実際に口に出さないと、単語を実践で使うことはできません。
つまり、会話をたくさんしないと、せっかく覚えた単語も忘れやすくなっていくんですよね。
とはいえ、メリットがあってもいきなり中国語で会話をするのは気が引けてしまうのも事実です。
そんな方は、オンラインレッスンで日本語を話せるプロの講師と話すことから始めてみましょう。
日本語ができる講師なら、
・分からないところを安心して聞ける
・母語で説明を受けられるので、理解が深まる
といったように会話のハードルを下げられます。
ボクも、定期的にオンラインレッスンを使っていて中国語を積極的にアウトプットしています。実際に単語を使うと頭に定着するので、まずは試してみるといいですよ。
ちなみに、どこがいい?と聞かれたら【CCレッスン】をオススメします。
ボクも、実際にレッスンを受けて以下のことができるようになりました。
・発音が改善
・中国語がスッと口から出る
日本語を話すことができる講師もたくさん在籍しているので、安心してレッスンを受けることができます。
現在、無料で2回分の体験レッスンも行っています。
この機会に、中国語を楽しんでアウトプットしてくださいね。


中国語単語を覚えるときにやってはいけないこと3選
つづいて、単語学習のときにやってはいけないことを3つ紹介していきます。
結論から言うと、以下の3つはオススメしません。
- ノートに書いて覚えようとする
- 発音しない
- 単語だけを確認する
詳しく見ていきましょう。
ノートに書いて覚えようとする
ノートに書いて覚えるのは、個人的にオススメできません。
理由は、「漢字の練習」になってしまうからです。ボクも、以前は「書いた方が覚えられるよ」と言われて書いていました。
でも、やっていくうちにわかるのですが、「意味を覚える」というよりも「ただの漢字の練習」になって目的が変わってしまうんですよね。
別にノートに書くのが悪い方法と言っているわけではありません。
でも、書く行為をはさむと
・単語学習にかかる時間が多くなる
・音声よりも字に集中してしまう
といったように非効率すぎます。
単語学習の初期は、とにかく多くの単語に触れるのが重要になってきます。そうしないと、忘れるのが早くなるからです。
先ほども、紹介したように単語を覚えるときは「音声と例文」をチェックするだけでOKです。
この反復作業を繰り返していけば、脳は自然と覚えていきます。



書くよりも、繰り返し聞いたり読んだりした方が圧倒的に覚えられますよ!
発音しない
単語を覚える時に、発音をムシして暗記するのもオススメしません。理由は、ピンインや声調が覚えられないからです。
この2つができないと、正確な発音を知らないのでリスニングや会話の時に困ります。



必ず、単語を覚える時に「ピンイン」と「声調」はセットで覚えておきましょう!
とはいえ、はじめはピンインと声調を覚えるのは難しいです。
冒頭の「単語を覚える前に絶対にやるべきこと」でも書いたように、単語暗記はピンインと声調ができているか確認した後にはじめるべきです。
もし、ピンインや声調でつまづいている方は、まだ単語暗記を始めるタイミングではありません。まずは、時間をとって発音学習の基礎からはじめましょう。
「ピンイン」と「声調」の「覚え方・コツ」については、以下の記事でわかりやすく解説しています。合わせて参考にしてください。
単語だけを見る
最後は、「単語だけを見ること」ですね。
理由は、見るだけでは頭に入らないからです。何度も書いて覚えるのと同じく、実践で使えるようにはなりません。
単語は
・文章や音声にたくさん触れる
・自分の口に出す
といったことをしてはじめて理解できるものです。
ボクも、以前は単語を眺めるだけでぜんぜん覚えることができませんでした。
でも、単語の例文を「聞くこと」や「読むこと」に重点を置いた勉強に変えたところ、頭に入りやすくなりました。
中国語の単語は、日本語と同じものも多いので覚えた気になってしまいがちです。



必ず単語がどのように使われているのか、文脈重視で覚えるようにしましょう!
まとめ:中国語単語の暗記は、繰り返しが一番重要!
ここまで、「単語の覚え方」や「単語を忘れずに維持するコツ」など詳しく解説しました。
本記事のまとめ
- 単語を覚える前に絶対にやるべきこと
- ピンインと声調を覚えよう!
- 中国語単語の覚え方
- ①例文をしっかり読んで理解する
- ②次の日に必ず前日の復習をする
- ③200語一周を終えたら全て総復習をする
- ④5〜8周して1セグメント完了
- 単語暗記でオススメなアプリは【chatGPT】
- 単語テストを作ってもらうことが可能
- 文章を作ってもらい文脈で覚える
- 単語を忘れずに維持するコツ3選
- 多聴する
- 多読する
- 会話する
- 単語暗記でやってはいけないこと3選
- ノートに書いて覚えようとする
- 見るだけで発音しない
- 単語だけを確認する
今回、紹介した方法はボクがいろいろ実践して単語を効率的に覚えることができた経験をもとに書きました。
単語を覚える方法は、たくさんあります。でも、とにかく重要なのは、繰り返し単語に触れていくこと。これ以外に方法はありません。
また、単語学習の前にピンインと声調ができているか合わせて確認するのも忘れないでくださいね。
ぜひ、本記事で紹介したことを参考に単語暗記に役立ててくださいね。
ピンインの覚え方はこちら


声調の覚え方はこちら


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