努力なしで中国語力を爆上げした僕が「多読」のハンパない効果とやり方を徹底解説！

・中国語ってどれくらい読めばいいの？
・初心者が入門でやるなら何をすべき？
・中国語の多読ってそもそも効果あるの？

今回はこんなお悩みを解決していきますね。

本記事の内容

本記事を書いた人

僕は以前、以下のような理由で中国語のレベルが全く上がらなかったのを覚えています。

・なかなか聞き取れない
・読むのが遅い
・言いたいことを言えない
・単語がなかなか定着しない

結論からいうと、上記の悩みは多読で解決することができます。

とはいえ、多読をやっているのになかなか中国語のレベルが上がらないという方が多いのも事実。

そのまま、間違ったやり方をしていてもレベルが上がらず時間をムダにしてしまう可能性が高いです。

そこで、本記事ではボクが多読で中国語のレベルを上げたノウハウを惜しみなく共有していきます。

最後まで読めば、「第二言語習得論から見る多読の効果」や「効果的な多読のコツや方法」まですべて知ることができます。

多読で中国語力を上げたい方は、ぜひ本記事を参考に実践してみてくださいね！

第二言語習得研究から見る多読の効果

これらの悩みは、第二言語習得研究の分野で解決できることがわかっています。

結論からいうと、「多読」をやりましょう！って言うのが答えです。

多読で全ての悩みが解決する

第二言語習得研究で明らかになっているのは、「インプット」が言語習得で一番大事ということです。

といった悩みは、全てインプットが足りていないせいです。

例えば、「話すことができないという理由」でオンラインレッスンからいきなり始めようとする方がいますよね。

一見すると「話せるようになりたいから」という理由は確かに正しいように思えます。

しかし、全く知識がない（インプットできていない）状態では、口から中国語は出てきません。よく考えれば当たり前のことですよね。

また、単語を覚えることができない人は、単語に出会う頻度が少ないので覚えることができません。

でも、毎日多読をすることでたくさんの単語に何度も出会うので脳は忘れにくくなります。

『外国語学習の科学』という本の中で、言語教育学者の白井恭弘さんは、

多くの実験研究が行われているにもかかわらず、アウトプットそのものが言語能力の向上につながった、という結果はあまり出ていない

「外国語学習の科学」（岩波新書）より

と指摘しています。

その上で、「多く聴く、多く読む（インプット）」のが言語習得において大事であると言及しています。

つまり、知識がない状態でアウトプットするのは不可能であるということです。

１００万語を目標に多読しよう！

とはいえ、多読をどれくらいやれば効果が出るのか分からないですよね。

結論からいうと、１年で１００万語目指しましょう！

１００万語に到達すると間違いなく、中国語を日本語に介さずスッと理解できるのに気づきます。

１００万語って聞くと、多すぎる印象がありますよね。でも、計算すると意外に多くないことに気づきます。

１００万語は1ヶ月で８万４０００語の量です。つまり、1日で２８００語を読めればOK。

日本で売られている中国語の参考書の文字数は一ページで３００〜４００文字ほどです。

ということは、１日７ページ以上読めばOKということになります。

１００万語読み終えた後は、間違いなく自分の中に少しずつ知識が蓄積されていくのを実感できます。

まずは、１００万語を目標に多読してみましょう。

正しい多読の方法

とはいえ、正しい多読のやり方が分からないと効果が全く出ません。

そこで以下のことに気をつけてください。

この三つは、「NPO多言語多読」で紹介されている原則です。

詳しく解説していきますね。

辞書は引かない

多読をしていると分からない単語によく遭遇します。そんな時にどんな意味かを調べたくなりますよね。

しかし、辞書を引いてしまうとデメリットがあります。

多読を毎日の習慣にするには、できるだけ楽しくコンテンツを楽しむことが大事です。

しかし、いちいち知らない単語を調べていてはただの単語学習に置き換わってしまいます。

そのため、コンテンツを楽しむことが次第にできなくなり挫折というオチになりかねません。

多読は、簡単な中国語を大量にインプットすることが目的なので辞書は引かないようにしましょう。

分からないところは飛ばす

もし、習ったことがない文法や成語が出てきても気にせず飛ばしましょう。

文脈から大体こんな意味かな？と推測できれば問題ありません。

ここでも、あくまで簡単な中国語を頭にインプットしていくのが目的です。

合わないと思ったら投げる

たくさんの本を読んでいると自分に合わない作品に出会うことがあります。

そんな時は、さっさと他の本を読みましょう。

「せっかく買ったのに読まないのはもったいない」と考えてしまう人は多いです。

でも、いつまでもつまらない本に固執していても興味がないので頭に入りません。

そのせいで、結局挫折してしまったらもったいないですよね。

つまらない本は、「今の自分が読むタイミングではない」と開き直って次の本を読んだ方が時間をムダにしません。

とにかく量をこなしましょう！

多読するときに気をつけたい３つのポイント

ここまで、正しい多読のやり方を解説してきました。

しかし、ここで注意すべきポイントが３つあるので頭の中に入れておいてください。

詳しくみていきましょう。

①９５パーセント以上理解できる教材を選ぶ

一つ目に気をつけておきたいのは、９５パーセント以上理解できる教材を選ぶことです。

もし、1ページ目（３００文字）でわからない単語が１０語以上出てくるようであれば、多読には向いていません。

その際は、もっとやさしい教材を選ぶべきといえます。

なぜなら、難しいと読む速度が上がらないからです。知らない単語に出会うたび、ストレスを感じますし、リーディングの流暢性を高められません。

なので、教材は最低でも９０%以上理解できる本を選ぶようにしてくださいね。

個人的な視点でいうと理解度が９０%落ちると精読練習に変わってしまうので注意が必要です。

②あらかじめ情報を頭に入れる

二つ目の注意すべき点は、多読を始める前に「あらかじめ情報を頭に入れること」です。

意外に、見過ごされがちですが多読の前に

といった工夫をするだけで理解度が違ってきます。

もちろん、流れもある程度わかるので読むスピードも上がりますよ。

ネタバレするのは嫌な方もいるとは思いますけど、中国語で読むと違った角度で作品を楽しむことができるのでオススメです。

③毎日継続する

最後の注意点ですが、やっぱり中国語力を爆速で上げたいなら、毎日やることが大事です。

その上で、継続するにはやはり楽しむことが欠かせません。

なんでも良いので自分が興味を持てる話題を扱っている本から読みましょう。

挫折する確率が減るだけでなく、気づいたら一年で１００万語以上の多読を達成しているでしょう。

せっかく買ったから最後まで読み切ろうと思わなくてOK。

途中でつまらないと思ったら、どんどん違う本を読んでください。もちろん、２〜３冊を同時に読んでも大丈夫です。

多読初心者にオススメできる教材・マンガ

ここから、僕が多読で使ったオススメの教材を紹介していきます。ぜひ、参考にしてください！

中国語でちょっといい話 ~ どんどん読める　心温まる

まず、多読初心者にオススメしたいのが「中国語でちょっといい話〜 どんどん読める　心温まる」です。

僕がこの本が多読教材に適していると思うのは以下の点です。

オススメな点

まず、なんといっても２０編のストーリーがあるので多読の入門教材としては十分な量といえるでしょう。

さらに、中検３級レベルの簡単な中国語で書かれているので自信を持ってオススメできます。

また、多読教材としてだけでなく、音声も活用すればシャドーイングや音読などのトレーニングも並行してできますよ。

日本のマンガは多読と相性がいい！

あと、日本のマンガを中国語で読むのもオススメですよ。

「え？マンガじゃ多読にならないでしょ。」と思った方！

実は、マンガだって立派な多読教材として使えます。まず、マンガには日常会話の表現がたくさん使われています。

なので、インプット教材としてはめちゃくちゃ使えます。

活字びっしりの本よりもマンガには

などメリットしかありません。

なかなか本を読めないという方は、マンガからはじめればハードルが低いので多読を習慣化をすることができます。

ちなみに、マンガで多読するなら「ドラえもん」がオススメです！レベルもHSK4級レベルあれば、十分読むことができます。

僕も日常会話で使えるフレーズは、「ドラえもん」からたくさん学ぶことができました。

引用元：漫画：「哆啦A梦第19巻」

最初にどれを読もうか迷っている方は、ドラえもんを選べば挫折せずに多読できますよ。

まとめ：毎日多読すれば、中国語力は爆上げする！

今回は、多読の効果を第二言語習得研究の観点から解説してきました。

本記事のまとめ

語学の習得において一番大事なのは、何よりも大量のインプットであることが研究データから分かっています。

しかし、多くの人はいきなりアウトプットをしようとします。これは、水鉄砲に水が入っていないのに出そうとしているのと一緒のことです。

そんな状態では、口から出てこないのは当然です。

また、多読だけでなく多聴も合わせてやれば中国語のレベルが爆速で上がります。

以下の記事で、ボクがドラマの多聴でリスニング力を上げた方法も解説しているので参考にしてくださいね。